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生米プロジェクト

会社退職→結婚→夫は日本に置いてイギリスでゲル生活→現在プラハ

Efterskoleでの授業と学校の仕組み

現在滞在しているデンマークの9年生、10年生(中3〜高校入学前)を対象としたの生徒のための私立学校、Eftereskoleですが、時間割は、1日に90分×4の授業(金曜は3つ)があり、2学年の生徒が同じ教室で学びます。ただし、国語・英語・ドイツ語・数学・物理はレベル別授業です。

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10年生は通常教育を普通学校で終えているため、Efterskoleでの1年は9年生に比べ履修科目の自由度も高いです。例えば卒業後その科目が必要ないため、ドイツ語や物理を履修しない代わりに、Kursusfagという、自由科目のようなものに出席している10年生も多くいます。

10年生をEfterskoleで過ごす生徒たちは、当然Efterskoleに行かない同級生に比べ、高校進学が1年遅れることになりますが、特に誰もそれは気にしていない様子。Efterskoleに進学すると、寮生活や様々な授業を経て、人間関係に自信を持ち、自分のやりたいことがより明確になり、自分のことを人にうまく伝えられるようになり、心身ともに成長するようです。

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特徴的なのが、火曜(TIRS)15:00~と水曜(ONS)13:00~の午後の授業で、この時間は全生徒が音楽や写真、バドミントン、フードラボ、女子活動?、男子活動?、探索?といった、自らの興味に合わせた授業に出席します。生徒たちは1年を通してこの1つのクラスに出席し、年度の途中でこのクラス単位で世界各地に3週間ほど出かけます。例えば探索?の授業だと、アフリカに出かけて現地生徒と一緒に授業を受けたり、フードラボではシチリアで料理について学んだりします。実地体験、のようなものでしょうか。

各授業毎に30分の休憩があり、食事は1日6回!楽しそうな授業が多いですが、寮生活であり、平日毎朝7時の散歩から18:00までは拘束されるため、トータルで学校で過ごす時間は長いです。

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先日は写真の授業で豚牧場に行くよ!と言われ青空の下の可愛い豚たちを想像していたのですが、食育的要素を兼ねていて、生徒ばりに学んだ私でした...猫も人も入り放題だったのはびっくり。とはいえ、特に押し付けがましく「みんなの食べ物はどこから来てるのか学びなさい〜」といったような話はなく、淡々と豚の様子を見ながら写真を撮っていました。先生に聞くと、みんなこういう現実は理解してるからね、とのこと。もっと早い段階で食育教育がなされているのかもしれません。

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こうした授業はこのEfterskoleのウリであり、写真を学びたい、アフリカに行きたいといった理由でこの学校を選択する生徒も多いです。他のEfterskoleでは、例えばスポーツや音楽に特化したりと、設備や授業、方針も様々。

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私立なので費用がかかりますが、国の補助もあり、世帯年収による6段階のレンジに基づき、530万以下では65万、1440万以上では105万程度を支払います。これは一部費用を除く寮費・食費・授業料を含むので、かなり安いと言えるのではないでしょうか。それでも経済的に厳しい家庭には、特例的補助もあります。

 

このため、決して全生徒が行けるものではありませんが、Efterskoleはデンマーク国民にとって身近なものであり、またこの国の国民性や文化を形作るものの一つなのでしょう。

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