生米プロジェクト

会社退職→結婚→夫は日本に置いてイギリスでゲル生活→現在プラハ

ハイテク!デンマーク式教育

授業はパソコン必須

デンマークの学校に来て驚いたのが、教育へのIT導入度です。さすが北欧教育。期待を裏切りません。

こちらでは7年生(中1相当)から、生徒は学習にパソコンを使います。大学のように、教室にパソコンを持ち込み、メモに作文は手書きなんてほとんどなく、調べ物はGoogle

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これを聞いて、みんながみんなパソコンを持ってるとは限らないんじゃないの…?と思ったのですが、学校がまとめて購入するので1台あたりの費用が安価となるため、パソコンを購入する余裕のない家庭には学校から貸与も可能なので大丈夫とのこと。とはいえほとんどの生徒が自分のものを使用しているそうです。低学年の教室にも、電子黒板はあります。

教科書も宿題もオンラインで

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各学校にはそれぞれイントラのWEBページがあり、宿題もここで確認&提出。保護者連絡もここ。7年生以上は教科書もない科目ばかりで、代わりにオンラインサイトやWEB記事で学習したりします。社会科WEBサイトの一例↓

www.clioonline.dk

PTAコミュニケーションもオンラインで

保育園見学をした施設では、子を預ける親は、Check-in/outを登園時に記録していました。退園時には当日の昼寝時間や食事状況も確認できます。

学校のイベントや時間割などは、校内の電子掲示板に表示されます。

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体育のテストもスマホ&パソコン大活躍

体育の授業でも、今日はテストの準備の日だからつまらないかも、と言われて見たものは、スマホやPC片手に集まる生徒たち。試験内容は、あるテーマについてグループでダンスや球技で表現をするもので、生徒はYouTubeで動画検索などをしながら、どんな内容にするか話し合っていました。50m走やハンドボール投げのような、身体能力測定試験は4年ほど前にやめたそうです。

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特に着替える意味も体育館でやる意味もないかとは思いますが。。こんなものを見ていると、持久走や50m走や倒立前転のテストはなんだったんだ、、と思えます。いい学校へ行くために体育の実技にも励む日本人学生に泣けてきます。。(この点については、同僚のドイツ人やイタリア人にもおかしいよと言われました。体育実技が高校進学に関わるって、スポーツ校へ行くわけでもないのに?と言われました。)

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試験?Facebookでもなんでも使ってOK!

さて、今週は9, 10年生の統一試験。試験監督として参加しましたが、チャット等のコミュニケーション以外のネット接続は全てOK。ググろうがFacebookに繋ごうが、どうぞご自由に、です。

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今日のデンマーク語のテスト開始早々にも、わからない単語はオンライン辞書で調べまくる生徒たち。これは、文章を読んでその意味に相応しい単語を選ぶという選択問題だったようです。それって、デンマーク語能力の試験じゃなくて、いかにパソコンをきちんと使いこなせるかじゃないの、、???!と思えます。

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ちなみに3時間半の長丁場ではありますが、試験中は音楽を聴き、ブランケットにくるまりと、皆とってもリラックス状態。ちなみにこれは試験官の私たちも同様で、先生たちも生徒に微笑みかけたりお菓子を食べたり絵を描いたり新聞読んだりパソコンで仕事したり、、、、と、なんでもありでした。

 

ちなみに食事をしていいのは生徒も同様で、途中パンや果物、クッキー、人参といった食べ物も配りました。もちろん持ち込みも可能で、音を立てなければなんでもいいそうです。

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試験会場は体育館に椅子と机を設置した特設会場でしたが、下の写真の彼女は家族写真に電飾に、、と、超アットホーム空間を作り上げていました。

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試験とはどうあるべきか?知識は必要ないものか?

私が中学生の時のテストでは鉛筆消しゴムぐらいしか持ち込みできなかったと思いますが、そんな風に飲み食いできなくて好きなものに囲まれることもできず、気温にも自由に対応させてもらえないだなんて、人生ではテストか刑務所か病気かくらいなものでしょう。わからない時にパソコンやスマホに手が伸ばせない環境もそんなにないと思います。そう考えると、テストを嫌なものにしない、日常に近づける、現実世界をより良く生きていくための力を測る場とするーそういう意味でのインターネットを使った教育というデンマークでの試みは、大変興味深いです。

とはいえ、知識は何かを考えるときの基礎となり、とっさの会話にも必要とされるものだとも思います。暗記重視教育で育った日本人として、こうも正反対なものを見ると、正直賞賛だけでなく疑問もわんさか浮かびます…( ꒪⌓꒪)

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