生米プロジェクト

会社退職→結婚→夫は日本に置いてヨーロッパに8ヶ月→夫と東京生活→2人でイギリスに引越し

国際女性デーに思う、女性の生き方とこれからと

Happy International Women's Dayだから、と先日大家のエレナさんから小さなお花をいただきました。そんなのあるの?と聞くと、近年彼女の母国ロシアや、フランスなどでも結構なイベントになってきているとのこと。Facebookなどを見てみると、ネット上でもいろいろ記事になっていました。

japan.unwomen.org

彼女は週3日の大学勤務の他、残りは大学の仕事をしていたり、移民支援のNGO団体に所属して活動しています。先日はスリランカまで移民保健に関する学会に行ったりと、おっとりしつつもバリバリ働いています。なので、こういったイベントにも感度が高いのでしょう。そんなエレナさんとは暇があればお茶したり、ご飯を食べたり出かけたりしています。今日はそんなエレナさんのお話です。f:id:hikapoo:20170310061449j:plain

エレナさんとの出会い

私がプラハに来た頃、住居のアテはあったのですが、最初の数泊は別のところに泊まらないといけないことになってしまったのでAirbnbで良さそうなところを探したところ、職場近くで評判が良かったエレナさん宅に2泊ほどお世話になることにしました。

その後、エレナさんにはさよならをして予定していた住居に向かったのですが、急遽そこに住めないことになってしまい、慌てて住まいを探すことになってしまいました。そこで思い立ったのがエレナさん。ダメ元で事情を説明し、月極めで滞在させてくれないか交渉したところ快諾してもらえたので、今となっては笑い話ですが、お別れから数日後にハローアゲイン!と戻って来ました。

以来、暇があれば一緒に食事したり出かけたりする、お姉さんのような存在です。

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エレナさんの息子の驚きの家庭環境

彼女にはとっても紳士で賢い13歳のイケメン息子がいるのですが、普段彼は学校が近いのと猫アレルギー(笑)ということもあり、エレナさんの元夫、お父さんのところで暮らしています。

現在お父さんは再婚しているのですが、なんと義理のお母さんというのが、元々エレナさんの親友。これには私もびっくりしてしまったのですが、別れたけど、元夫もいい人だし、親友にも勧めたのよ〜と笑顔で話していました。

つまり、息子からすれば、離婚した両親に、母の親友が今の継母ということになり、ともすれば世間様から非難GOGO!状態なのですが、今も結構な頻度で息子と元夫と親友(元夫の妻)とよく遊びに行ったり元夫もいる家に泊まりに行ったりしています。先日親友の方と息子とエレナさんと4人でコンサートに行ったときも、とても和やかでした。息子もとってもまっすぐ育っています。

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エレナさん、アゼルバイジャンへの逃避行

エレナさんは、その昔息子がまだ小さかった頃の話をしてくれたこともありました。当時まだロシアにいたエレナさん。その頃生活面であらゆることから追われてしまっていたそうなのですが、思い切って息子を夫に預け、誰も追ってこれない場所に逃れようということで、知り合いを頼ってアゼルバイジャンに2週間ほど雲隠れしてしまったこともあるそうです。

これにはびっくりでしたが、決して子育てを疎かにするようなタイプの人ではなく、とても優しく優秀な人なので、きっと当時は本当にいっぱいいっぱいになったんだろうなあという気がしています。にしても国境を越えて逃亡、旧ソ連内だからハードル低いのかな…

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女性とキャリア

時にお茶、時にロシア人らしくお酒を飲みながら、エレナさんとはいろんな話をしています。私もこの先のことを考えると、漠然とした不安もたくさんあるのですが、育児の傍博士号まで取得したエレナさん。大丈夫、なんとかなるわよ、と言うその笑顔を見ると、そ、そんなもんかなあ〜と妙に勇気づけられています。。

 

というわけで、仕事なんて結婚なんて子どもなんて、という話ではなくて、世の中悩ましいこと盛りだくさんですが、自分とその周りの人がハッピーなら、ちょっと周りと違っても気にせず今の状態を明るく楽しく過ごす方がいいんだろうな、と思ったWomen's Dayでした。